12.27.2010

God Jul och Gott Nytt År

















クリスマスも過ぎ、新しい年を迎えるにあたり
今年はどんな年だったかな?と考えてみる。

2年間慣れ親しんだスウェーデンから日本へ帰国し、
designskogenを個人事業として起こした。
かと思えば、すぐストックホルムに戻って展示会。
東京では大きなデザインイベントにも参加した。
年末には工場を探しまわったり、雑誌の取材を受けたり。
初めてのことも多くて、ドタバタで不器用な1年だった。

それでもmamas porlandeにコメントをくれる方々をはじめ、
気に留めてくれる方や、支えてくれる方がいるのは幸せなこと。
感謝の気持ちで今年を振り返る。

来年はどんな年になるかな?
「どんなことにも動じない。」とまでは行かなくても、
「もっとタフになりたい!」と師走の寒空に思うのでした。

皆さんが素敵な新年を迎えられますように。

12.21.2010

okuda print works


















「新作の布制作をお願いしようかな?」と思っている会社へ
プリントの相談に行ってきました。
場所はdesignskogenからのアクセスもほど良い八王子。
この街は昔からテキスタイル産業の盛んなお土地柄、
今でも第一線で活躍する業者さんがのこっています。
この街が近くで本当に良かった!
今回お世話になったのは奥田染工場さん。

残念ながら、広幅の布捺染を見学することは出来なかったものの、
古い工場の中には沢山の捺染台と、なんとも味わいのある機材、
使い込まれたや道具の数々。
新作の相談に行ったはずなのについつい工房内をじっくり見学。
シャーッターも沢山きってしまいます。
案内してくださった奥田博伸さんは楽しく気持ちよく仕事する
のがモットー。ご本人がおっしゃる通り、気持ちの良い方でした。

さてさて、新作の布はどうなることやら。
まだまだ苦戦は続きそうです。

12.14.2010

Hijab

ほんの数日前まで、ノーベル賞の授賞式など華やかなニュースが日本のメディアでもとりあげられていたのに、なんと今度はテロの話題。

高納税高福祉国家。男女平等。子育て天国。
近頃の日本でのスウェーデンのイメージは好意的なものばかりだったけれど、今回のテロ事件は日本人の目にどのように映るのだろう。

今日は珍しく社会問題について書いてみようかな。
スウェーデンが移民を受け入れている国と言うのは周知の通り。移民の出身地は様々で中東、ラテンアメリカ、アジア、アフリカ等々。スットクホルムでトンネルバーナ(地下鉄)に乗れば、写真のような姿の女性をよく見かけるのも当然です。
















彼女達は宗教上の理由でこのHijabなるものを身につけているわけでありますが、これが今日のスウェーデンでは問題になっています。
と言いますのは、「職場でもHijabを着用するのはどうかと?」と言うのが論争の元になっているようです。
「なんだか近寄りがたい感じがする。」
「男女平等の国スウェーデンにふさわしくない。」
とか色々な意見があるようで、今後、政府の対応がきになる問題の一つです。

こういう問題を耳に挟むと、少なからず差別や偏見が発生しているのでは?と思います。私だって、順番抜かしされたり無視されたりして「これって?」と思ったことがあります。スウェーデン大好きな私でも厳しい現実は多々あり。

日本のスウェーデン神話(?)には時々疑問を感じる今日この頃なのでした。

12.08.2010

Hemslöjd

昨日は久しぶりに街へ出て、ギャラリー巡り。

青山のギャラリーcomoで拝見した荒井佐紀子さんの作品は
とってもユーモラスで心がほっこりしました。
身の回りの何気ないもののデザイン性に気がつくと
「これは面白い」とワクワクしながら編み棒をとるそうです。
会場はたくさんの来場者で盛り上がっていました。























作品もさることながら、一緒に展示されていたスケッチや、
味わいのある荒井さんのニット道具。
まるでアトリエをのぞいたような感じがしました。























久しぶりにクラフト作家さんの手仕事をじっくり見ていて
思うんですが、現代アートやデザインの展覧会も良いですが、
時に私にとって難解で、正直、疲れてしまうこともしばしば。
そんな中、荒井さんのようなクラフトの作品を拝見すると、
なんだか安心します。後付けにならないコンセプトと技術。
シンプルに「作ることを楽しむ。」ことも時に大切。

展示会を見に行こうと誘ってくださった大澤由夏さん。
昨日はありがとうございました。

11.27.2010

KÄRLEK BOKEN























久しぶりに本を購入しました。
2001年に発表されスウェーデンでベストセラーになったという、
その名も「KÄRLEK BOKEN (愛のほん)」。
Pernilla Stalfeltさん作のこの本が、
川上麻衣子さんの日本語訳で発売されると聞いたときから、
是非購入したいと思っていました。
そしてついに、本日手元に届きました。

スウェーデンではDagis(保育園)に通う年齢の子供にも
性についてオープンに教育がされていると聞いたことがあります。
そして、この本は子供達向けの性教育本だと思い込んでいました。
読み終えて思ったことは、この本は文字通り
「愛のほん」だった!と言うこと。
私のイメージした性教育本とはまったく違いました。
もちろん性についての解説がされている箇所はあるものの、
この本の核はあくまでも「愛」。

セックスはあくまでも「愛」の営みの一つ。
ならば「愛」について深く考えてみよう。
これがスウェーデン流「性教育」の第一歩なのかもしれない。

確かに。幼い我が子には、まず「愛」を伝えたいものです。

11.15.2010

Skörd























見渡すと周りの山々も紅葉が美しい。
実りの秋が到来した。
我が家にはご近所の自家菜園から沢山の野菜が届けられる。
お芋を吹かして食べるも良し、カボチャをスープにするも良し。

大きいイベントが終わるといつも感じる消失感も、
健康に育った野菜達に触れていると、何だか癒される。
それどころか新しいアイディアさえ浮かんできそう?
さぁ、また新しい目標に向かって動き出そう。

11.04.2010

DESIGNTIDE TOKYO 2010

先日終了した展覧会DESIGNTIDE TOKYO 2010。
沢山のご来場本当にありがとうございました。
また、出品者の方々の素晴らしい作品の数々。
皆さんとご一緒出来たこと、本当に嬉しく思いました。
スタッフの方々のきめ細かい気配りにも感謝の気持ちで一杯です。
本当に少しだけですが、展覧会で出会った素敵な作品を
ご紹介したいと思います。























エマニュエル・ムホーさんの作品「eda」
会場内での圧倒的な存在感で見る人の足をとめていました。
実は搬入の時から出品者達も気になっていて見に来ていました。
まさに空間の秩序を作り出す作品です。























大村 卓 さんの作品「Floating Vase」
何とも不思議な風景をつくって楽しませてくれました。
Floating Vaseは未だ見ぬ光景を生み出すプロダクトへの挑戦。
素敵です。


















Megumi Ito (I2A3)さんの作品「PEGGY」
このインパクトのある作品、「どこかで見たなぁ。」と思ったら、
Stockholm Furniture Fair 2009に展示していたとのこと。
おきゃんで気さくな彼女は撮影にも快く応じてくれました。
大好きです。

他にも素晴らしい作品が沢山あって、
お伝えしたいのですが、私の説明より本人達の
説明の方がいいと思うので、興味のある方は今一度、
DESIGNTIDE TOKYO 2010のURLをご確認下さい。
こんなホットなイベントに参加出来て光栄です。