10.27.2010

Mycket Stockholm! -2

展示会場での問題は色々ありましたが一番ビックリしたのは、
図書館内への展示ではなく、隣接するギャラリースペースに
個展のような形で展示することになったことでした。
広くて、かなり個性的な形、天井もかなりの凹凸、、、。
すっかり場の雰囲気にのまれてしまいました。























そこへ、照明担当のKarinがやってきた。
彼女は私とは対照的に、具体的なイメージを持っていました。
影を使って壁に「魚を泳がし、蝶舞わせ、鳥飛ばそう!」と、
提案された時は、なんて詩的なことを言うのだろうと
驚かされました。
すっかりKarinのファンになり、影のことを考慮しながら、
展示を済ませ、安心して彼女にバトンタッチしたのでした。

彼女の作り出した影をご覧下さい。























強さの違う光を二つあてることにより、
重なりと奥行きを持たせています。























下方へ強くライトをあて、小さな子供が影を
感じやすいようにしました。
上方に行くに従って影が薄くなり蝶が壁に融けて消えてくよう。























これには私もビックリ。
なんとランプシェード自身が回転する仕組み。
シェードが動いているので、影もずっと動いています。
本当に鳥を壁に飛ばしてくれました。
子供達は動く影に触れようと、興味津々の様子でした。

素敵な光と影をありがとう。
Karinとのコラボレーションは良い経験になりました。

10.26.2010

Mycket Stockholm! -1

今回の滞在先に選んだ街は、家族3人で暮らしたAspudden。
街角はヨーロッパらしい建物が連なってとっても素敵。
でもなんだか一人で歩く街角で、
初日っからちょっぴり寂しくなったのは、雨のせいだろうか?
それとも家族で過ごした所だからだろうか?























この日の最初の目的地はお気に入りのパン屋さん。
ここのKanelbulle(シナモンロール)でFika(お茶)しなきゃ、
私のスウェーデンは始まらない。
休憩時間に、気取らないこの店の素朴な味が、
疲れと緊張を解いてくれること間違い無し。























さぁ、そろそろお仕事の時間です。
やってきましたKulturhuset 内、Rum för Barn。


































でました、メールでの打ち合わせと違うこと多数発見。
ビックリ仰天。逃げ出したい気分。
最初に出た私の一言、、、。
「ちょっと一人にしてください。時間が必要です。」
そうそう現実は甘くない。さっそくFikaが必要だ。
「頑張れ私!」と静かに強く思ったのでした。

10.18.2010

Tjena!

明日スウェーデンに発ちます。
まだパッキング終らない深夜1時。
スウェーデンはまだ夕方18時。寝るには早い、、、。
と、体内時間を既にスウェーデンに合わせみようかしら?
、、、つらい。

3ヶ月間の日本生活を経て、久しぶりのスウェーデンは
私の瞳にどんな風にうつるのか、、、。
見過ごしてしまってきた何気ない、素顔のスウェーデンを
このブログで伝えられたらと思っています。
旅は約一週間。お楽しみ。

10.14.2010

Thomas.Troll.Tengu






















スウェーデン滞在中お世話になったThomas に会ってきました。
彼はHDKという学校の博士なのですが、
日本文化を愛するスウェーデン人の一人です。
今回の日本滞在も、日本文化を探る彼の研究の一環です。

お互いの近況報告をしていた時のこと。

Thomas「なぜdesignskogenはdesignskogenなのか?」

私   「この名前は娘の通った保育園のクラスの名前
    「Trollskogen」をもじった名で、
    何の会社か分かるように designとtrollを入れ替えたの。」

Thomas「そう言えば昨日、高尾山に登ったけど、天狗の存在って
    スウェーデンのTrollと同じだよね。」

私   「?。そうかなぁ?」

Thomas「Trollも天狗も、鼻が大きい森の精霊で、
     古い物語に登場し、ちょっと子供に怖がられてる。」

私は完全に別物としてとらえていましたが
研究者らしい目のつけどころで、新鮮な発見をさせてくれました。
上の画像はTrollの絵で有名な画家 John Bauer のイラスト。
Thomasは彼と同じ町の出身なので彼の絵を見て育ったとか。
だから日本版Troll、「天狗」に敏感だったのかもしれません。

違いばかり目について過ごしたスウェーデンでの2年間でしたが、
培われた文化には似た物もあり。
今になって、親しみが湧いたりするのでした。

10.06.2010

mini-modellen
























すこし風邪をこじらせつつ、
帰国後発、日本での展示会が近づいています。
DESIGNTIDE TOKYO 2010に参加します。
今日はついに、事務局からスペース配分の連絡がきました。
この連絡をまだかまだかと、待っていたはずなのに
緊張が高まるのは出品者なら皆同じだと思いたい。

バタバタと第一段、会場設置プランのミニモデルを作ってみる。
なんとまぁ、10分の1のこのサイズでさえ問題は山積みで
「どうなることやら、、、。」と頭を抱えたりします。
こういう時はノートに再度、必要事項を書き出して、
プライオリティーも決めたりします。
整理整頓しないとパニックに陥ります。

温かいお茶を飲んで身体を温めつつも、頭は冷静に。
「なんとかなる。」ではなく、
「なんとかしなきゃ。」という心境です。

DESIGNTIDE TOKYO 2010詳細はこちら。