11.27.2010

KÄRLEK BOKEN























久しぶりに本を購入しました。
2001年に発表されスウェーデンでベストセラーになったという、
その名も「KÄRLEK BOKEN (愛のほん)」。
Pernilla Stalfeltさん作のこの本が、
川上麻衣子さんの日本語訳で発売されると聞いたときから、
是非購入したいと思っていました。
そしてついに、本日手元に届きました。

スウェーデンではDagis(保育園)に通う年齢の子供にも
性についてオープンに教育がされていると聞いたことがあります。
そして、この本は子供達向けの性教育本だと思い込んでいました。
読み終えて思ったことは、この本は文字通り
「愛のほん」だった!と言うこと。
私のイメージした性教育本とはまったく違いました。
もちろん性についての解説がされている箇所はあるものの、
この本の核はあくまでも「愛」。

セックスはあくまでも「愛」の営みの一つ。
ならば「愛」について深く考えてみよう。
これがスウェーデン流「性教育」の第一歩なのかもしれない。

確かに。幼い我が子には、まず「愛」を伝えたいものです。

11.15.2010

Skörd























見渡すと周りの山々も紅葉が美しい。
実りの秋が到来した。
我が家にはご近所の自家菜園から沢山の野菜が届けられる。
お芋を吹かして食べるも良し、カボチャをスープにするも良し。

大きいイベントが終わるといつも感じる消失感も、
健康に育った野菜達に触れていると、何だか癒される。
それどころか新しいアイディアさえ浮かんできそう?
さぁ、また新しい目標に向かって動き出そう。

11.04.2010

DESIGNTIDE TOKYO 2010

先日終了した展覧会DESIGNTIDE TOKYO 2010。
沢山のご来場本当にありがとうございました。
また、出品者の方々の素晴らしい作品の数々。
皆さんとご一緒出来たこと、本当に嬉しく思いました。
スタッフの方々のきめ細かい気配りにも感謝の気持ちで一杯です。
本当に少しだけですが、展覧会で出会った素敵な作品を
ご紹介したいと思います。























エマニュエル・ムホーさんの作品「eda」
会場内での圧倒的な存在感で見る人の足をとめていました。
実は搬入の時から出品者達も気になっていて見に来ていました。
まさに空間の秩序を作り出す作品です。























大村 卓 さんの作品「Floating Vase」
何とも不思議な風景をつくって楽しませてくれました。
Floating Vaseは未だ見ぬ光景を生み出すプロダクトへの挑戦。
素敵です。


















Megumi Ito (I2A3)さんの作品「PEGGY」
このインパクトのある作品、「どこかで見たなぁ。」と思ったら、
Stockholm Furniture Fair 2009に展示していたとのこと。
おきゃんで気さくな彼女は撮影にも快く応じてくれました。
大好きです。

他にも素晴らしい作品が沢山あって、
お伝えしたいのですが、私の説明より本人達の
説明の方がいいと思うので、興味のある方は今一度、
DESIGNTIDE TOKYO 2010のURLをご確認下さい。
こんなホットなイベントに参加出来て光栄です。

10.27.2010

Mycket Stockholm! -2

展示会場での問題は色々ありましたが一番ビックリしたのは、
図書館内への展示ではなく、隣接するギャラリースペースに
個展のような形で展示することになったことでした。
広くて、かなり個性的な形、天井もかなりの凹凸、、、。
すっかり場の雰囲気にのまれてしまいました。























そこへ、照明担当のKarinがやってきた。
彼女は私とは対照的に、具体的なイメージを持っていました。
影を使って壁に「魚を泳がし、蝶舞わせ、鳥飛ばそう!」と、
提案された時は、なんて詩的なことを言うのだろうと
驚かされました。
すっかりKarinのファンになり、影のことを考慮しながら、
展示を済ませ、安心して彼女にバトンタッチしたのでした。

彼女の作り出した影をご覧下さい。























強さの違う光を二つあてることにより、
重なりと奥行きを持たせています。























下方へ強くライトをあて、小さな子供が影を
感じやすいようにしました。
上方に行くに従って影が薄くなり蝶が壁に融けて消えてくよう。























これには私もビックリ。
なんとランプシェード自身が回転する仕組み。
シェードが動いているので、影もずっと動いています。
本当に鳥を壁に飛ばしてくれました。
子供達は動く影に触れようと、興味津々の様子でした。

素敵な光と影をありがとう。
Karinとのコラボレーションは良い経験になりました。

10.26.2010

Mycket Stockholm! -1

今回の滞在先に選んだ街は、家族3人で暮らしたAspudden。
街角はヨーロッパらしい建物が連なってとっても素敵。
でもなんだか一人で歩く街角で、
初日っからちょっぴり寂しくなったのは、雨のせいだろうか?
それとも家族で過ごした所だからだろうか?























この日の最初の目的地はお気に入りのパン屋さん。
ここのKanelbulle(シナモンロール)でFika(お茶)しなきゃ、
私のスウェーデンは始まらない。
休憩時間に、気取らないこの店の素朴な味が、
疲れと緊張を解いてくれること間違い無し。























さぁ、そろそろお仕事の時間です。
やってきましたKulturhuset 内、Rum för Barn。


































でました、メールでの打ち合わせと違うこと多数発見。
ビックリ仰天。逃げ出したい気分。
最初に出た私の一言、、、。
「ちょっと一人にしてください。時間が必要です。」
そうそう現実は甘くない。さっそくFikaが必要だ。
「頑張れ私!」と静かに強く思ったのでした。

10.18.2010

Tjena!

明日スウェーデンに発ちます。
まだパッキング終らない深夜1時。
スウェーデンはまだ夕方18時。寝るには早い、、、。
と、体内時間を既にスウェーデンに合わせみようかしら?
、、、つらい。

3ヶ月間の日本生活を経て、久しぶりのスウェーデンは
私の瞳にどんな風にうつるのか、、、。
見過ごしてしまってきた何気ない、素顔のスウェーデンを
このブログで伝えられたらと思っています。
旅は約一週間。お楽しみ。

10.14.2010

Thomas.Troll.Tengu






















スウェーデン滞在中お世話になったThomas に会ってきました。
彼はHDKという学校の博士なのですが、
日本文化を愛するスウェーデン人の一人です。
今回の日本滞在も、日本文化を探る彼の研究の一環です。

お互いの近況報告をしていた時のこと。

Thomas「なぜdesignskogenはdesignskogenなのか?」

私   「この名前は娘の通った保育園のクラスの名前
    「Trollskogen」をもじった名で、
    何の会社か分かるように designとtrollを入れ替えたの。」

Thomas「そう言えば昨日、高尾山に登ったけど、天狗の存在って
    スウェーデンのTrollと同じだよね。」

私   「?。そうかなぁ?」

Thomas「Trollも天狗も、鼻が大きい森の精霊で、
     古い物語に登場し、ちょっと子供に怖がられてる。」

私は完全に別物としてとらえていましたが
研究者らしい目のつけどころで、新鮮な発見をさせてくれました。
上の画像はTrollの絵で有名な画家 John Bauer のイラスト。
Thomasは彼と同じ町の出身なので彼の絵を見て育ったとか。
だから日本版Troll、「天狗」に敏感だったのかもしれません。

違いばかり目について過ごしたスウェーデンでの2年間でしたが、
培われた文化には似た物もあり。
今になって、親しみが湧いたりするのでした。